幅射暖冷房はエアコンとは違い、直接、温風や冷風を出さないため、ハウスダストやダニ、カビなどの微細媒塵を空気中に巻き上げたりすることはありません。さらに音もなく、臭いも出さない。暖冷房器のイメージを根本から変えています。
暖冷房の必要な地域では、熱源は現在のところもっとも効率的なヒートポンプを使います。空気熱源式ヒートポンプがもちろん普及していて使いやすいのですが、地熱や井水でも条件によっては選択することができます。
「エアコン」は、断熱性の高い空気に無理矢理に熱を伝え、その空気を人体に送り届け、さらに熱を無理矢理に伝えるという仕組みになっています。かなり力任せの仕組みなのです。それだけ無駄なエネルギーを使っているのです。
幅射暖冷房は、空気を動かす必要がなく、その空気にはもっともふさわしい断熱材としての役割をしてもらっているのです。保温保冷の役割が空気にはふさわしいのです。そして、適度な換気により人体の発汗作用に必要なだけの気流をコントロールしています。
室内の幅射熱発生体は、これまでは鉄に代表される金属ラジエーターでしたが、最近は金属よりも放射率が高く、腐食にも強いという特徴があるため、ポリプロピレン製のラジエーターに注目し利用しています。暮らしの場に最適な選択と組み合わせをしていくことが大切です。つまるところ適材適所ですね。
世界ではじめてポリプロピレンを幅射パネルに採用プラスティックの住宅用冷暖房パネルは世界初。金属パネルのような腐食がなく、湿気に強い。そのため高品質を長く保ちます。さらに超軽量で高熱耐久性、放熱性に優れ、リサイクル可能な素材のため地球環境にも優しい素材です。
子供が触っても火傷しないパイプ温度「クール暖」は放射率が良いため、金属パネルに比べて低い温度での暖房が可能。そのため表面温度が低く子供やお年寄りへの心配もありません。また、衝突によるけがの心配もありません。これまでまがい物にされてきたプラスチック。ようやく他の材料に勝る発見ができました。「エアコン」に代わる暖冷房機として今後が期待されます。